自宅の空き部屋をシェアする上で役立つ工夫と心構え
「自宅の空き部屋を活用してシェアハウスやルームシェアを運営してみたい!」
「どんな工夫をすれば入居者と良好な関係を築いていけるのだろう?」
今回は、このようにお考えの方に、シェア物件を運営していくために必要な工夫や心構えなどについてご紹介します。
より長期に渡って利用してもらえる物件のオーナーには、ある程度の共通点があることが多いです。
その中から、オーナーを目指す方が事前に把握しておくことをおすすめしたい点についてまとめました。
ぜひ、これから自宅の空き部屋を活用して「シェアハウス」や「ルームシェア」のオーナーになりたいとお考えの方は参考にしてみてください。
自宅の空き部屋をシェアする上で役立つ工夫

それでは早速、自宅を活用したオーナー同居型の「シェアハウス」や「ルームシェア」を運営していくための工夫についてご紹介していきます。
ルールを作る
まず「シェアハウス」や「ルームシェア」の運営に欠かせないのが、ルールづくりです。
一人暮らしの場合とは異なり、好き勝手に生活して他の入居者に迷惑をかけるようなことがあっては大変ですので、必要最低限のルールだけでもしっかりと用意しておくことをおすすめします。
具体的には以下のようなルールが考えられます。
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共有スペースに私物を置かない
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シンクにお皿を溜めない
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お風呂は24時以降は使用禁止
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友人や家族の宿泊は禁止
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室内での喫煙禁止
もちろん、こうした基本のルールの他にも、運営していく中で必要性を感じるルールが出てくるかと思いますので、その際は都度ルールの見直しをしてみることをおすすめします。
ただ気をつけたいのが、あまりにも融通が効かなくなるくらいルールを固めてしまうことです。
そこまでルールを厳しくしてしまうと、逆に入居者にとって居心地の悪さにも繋がりかねませんので、注意しましょう。
自主管理を前提とした運営の仕組みづくりをする
自宅の一部を貸し出す場合、ほとんどのオーナーが自主管理で運営することを考えるかと思います。
すでに定年で退職したオーナーなどであれば、掃除などを含めた環境管理に時間を裂くことは難しくないかもしれませんが、現役で働いているオーナーの場合はなかなか管理に時間を裂けない場合も少なくないでしょう。
そんなときは、管理を外部に委託する方法も考えられますが、仕組みづくりによっては入居者に協力してもらいながら管理することも可能だということは覚えておくと良いかもしれませんね。
例えば、以下のような仕組みがあると管理もしやすいのではないでしょうか。
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共用スペースの掃除やゴミ出しを当番制にして、みんなが見れる場所に当番表を貼っておく
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内見の案内や修理工事の立ち合いなどを必要に応じて入居者にお願いする
(代わりに少し家賃を減額するなど協力を得られる工夫をする)
このように、できるだけ協力者を見つけて運営をシステム化することで、仕事で忙しいオーナーでも自主管理が可能になったという事例も実際にあるようです。
参考にしてみてください。
設備や入居者への気配りを忘れない
家具や家電、その他、水回りや生活環境全般の設備に関して不具合や使い心地などに配慮することはもちろん大切ですが、同時に入居者への気配りも大事にしたいところです。
オーナーによっては、入居者イベントを開催することで、入居者同士のコミュニティ形成に力を入れることもあります。
また、日頃から入居者とのコミュニケーションを密に取ることで、些細なトラブルが起きた際にも迅速に対応することが可能になります。
入居者との個別相談にも気軽に応じてくれるような親切なオーナーだと、安心して生活できるという声もよく聞きますね。
やはり、入居者と同居するオーナーが対等な関係でいられるような工夫が、入居者の居心地の良さにもつながるのかもしれません。
自宅の維持管理を欠かさない
これは基本中の基本ですが、自宅を他人に貸し出す際には最低限の設備を整える必要があります。
もちろん、そのままの状態でも問題なく空き部屋をシェアできるという場合も少なくないとは思いますが、入居者にとって快適に過ごしやすい空間づくりのための手間や費用はある程度必要だということは理解しておくべきでしょう。
そして、そうした設備には当然メンテナンスも必要になってきます。
設備だけではありません。
自宅の建物そのものを修繕する必要があるかもしれないという可能性まで視野に入れておく必要があります。
また、これらの費用を最小限に抑えることを考えると、入居者にも協力してもらい、何か異常を感じたらちょっとしたことでも事態が大きくなる前にすぐに報告してもらえるように事前に伝えておくことも重要でしょう。
自宅の空き部屋をシェアするオーナーに必要な心構え

最後に、オーナー同居型の自宅シェアをお考えの方に、持っておくと良いであろう心構えを3つご紹介します。
過干渉にならないように注意すること
入居者とオーナーが同居することで、お互いにコミュニケーションを取る機会が増えるのは想像できるかと思います。
一方で、お互いの距離が近いことが過干渉につながってしまうケースも考えられます。
あくまでも入居者にとって心地よい距離感で接することを心がけ、あまりプライベートや生活面には干渉しないように注意しましょう。
入居者とフラットな関係を築くこと
先程の過干渉問題にも関係してきますが、オーナーは入居者と常に対等な関係を保つことを意識することで、お互いに良好な関係を築きやすいと言えるでしょう。
自宅をシェアする目的意識を持つこと
自宅の空き部屋をシェアするオーナーの中には、多くの人との交流を楽しみたいという人や、誰かの役に立ちたいという思いを持っている人も少なくありません。
そして、そのような思いを持ったオーナーのもとに集まる入居者もまた、オーナーと同じ思いを持った人である場合が多いようです。
もし、これから自宅の一部を貸し出してオーナーになりたいと検討中の方は、どんな人に入居してもらいたいかだけでなく、空き部屋を有効活用することの意味を改めて自分なりに考えてみるのも良いかもしれませんね。
まとめ

今回は、自宅の空き部屋をシェアハウスやルームシェアとして貸し出す際の運営の工夫やちょっとした心構えについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
これから自宅をシェアしたいとお考えの方にとって、少しでも活用できそうな内容がありましたら嬉しいです。
今回の記事の他にも、「シェアハウス」や「ルームシェア」の運営に関して疑問点などがございましたら、お気軽にご相談ください。
少しでもお役に立てる知識を共有できたらと思います。